イベリー子豚

僕と彼女とラリーとのイベリー子豚のレビュー・感想・評価

僕と彼女とラリーと(2021年製作の映画)
3.9
地元ブースト(+0.4)採点です。
方言が少し盛り過ぎな気もしますが
ナチュラルの範囲内かな。


本作は
『疎遠になってた父の死がキッカケで
久しぶりに地元に帰った主人公が
遺された父の店を再建するためラリーに初挑戦する』
というよく聞くし、どこにでもあるお話。

よってストーリーは非常にベタでシンプル。
全てが予定調和で安心感すらあります。


この映画の何が魅力と言えば
「TOYOTAのヤリス」「香嵐渓をはじめ、恵那、猿投の風光明媚なドローン撮影」
そして「まいまい」です。

やはり愛知県民で『DRIVE IN JAPAN』リスナー
としては「ヤリス」のエンジン始動や内部の撮影は
アガりますね。

紅葉狩りとお花見を1度に体験できる
映像もいとをかし。

そこに
かつて《聖母》と崇め奉られた「まいまい」が
リアル・ママを演じる……感慨深いですね。
やはり『坂道』卒業生のなかでも
彼女の「知り合いに一人はいる」感じの
イイ意味での「普通のキレイさ」はオフビートな作品に馴染みます。


とは言え
あまりにもしっぽりと予想通りの展開が続くので
退屈さは否めません。

RIKIプロジェクトに関しては登場からラストまで
良くも悪くも非常に楽しそうで……笑。
空気感を180°変えるパワーはさすがです。
おかげでウィン君は完全に喰われてました。笑


なので愛知県民、特に豊田在住者には
親しみ深いかもしれませんが
たぶん、他県の方にはそんなに刺さらないでしょう。


関係ないんですけど
最近、メーテレシネマの制作・配給が増えてきて
こちらも嬉しいところですね。