【物足りない】
ココ・シャネルの生涯を追ったドキュメンタリー。
55分という短かめな映画です。
シャネルについては、21世紀に入ってから、「シャネル&ストラヴィンスキー」を含めて3本の映画が作られています。
それらの映画と比べて、このドキュメンタリーははっきり物足りない出来でしょう。
第二次大戦時にシャネルが(パリを占領していた)ナチ・ドイツに協力していたという問題が出て来るところがちょっと新しいのですが、その点を突きつめて追求しているわけではない。
それ以外の、有名になる以前の男関係などについては、先行する作品「ココ・アヴァン・シャネル」を見た方がいいでしょう。
デザイナーとしての成功譚なら、「ココ・シャネル」の方が上です。
先行作をふまえて、ちゃんとした作りにして欲しかったのですが、監督にそれだけの能力と準備がなかったのでしょうか。残念です。