このレビューはネタバレを含みます
妻子持ちによる不倫がどうしてもアウトなため、物語としては個人的に好きにはなれなかった。
関係性的には「君の名前で僕を呼んで」を連想したが、あちらはフィクションということで美しく話が整えられていたんだなと改めて実感。
ただ実話ベースということで、当時の彼らにとってはこうするしかなかったし、話の展開としてこうなることも理解はできる。
ただこの映画がエストニアで大ヒットし、同国における同性婚法制化の後押しになったという点では非常に意義深く感じており、内容としても文字通りの「ラブストーリー」である点に終始している点も興味深い。
この映画がどういう地域で公開されどういうふうに評価を得たのか、というところは映画の持つ力を実感できる部分で、そういった作品を観ることができて良かった。