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ノーカントリーのnaoズfirmのレビュー・感想・評価

ノーカントリー(2007年製作の映画)
3.5

哀愁🎬

ストーリーはテキサスを舞台に大金を盗んだベトナム帰還兵と殺し屋、そして2人を追う保安官の2つの追跡劇を描いた作品でした。また今作は第80回アカデミー賞で作品賞・監督賞など4部門で受賞しました。今作はストーリーを通じ哀愁感・重厚感・緊迫感が終始漂っていました。見所は何と言っても猟奇的且つ変態的は殺人マシーン役を演じたハビエル・バルデムです。風貌や殺しの手口は勿論のこと、冷静且つ確実に躊躇なく殺していく姿は怖さを覚えました。また今作のラストは観る側の各々に判断を任せている為、多くの考察がされています。主人公の冒頭の語り・元保安官の叔父の話・2つの夢の話、それぞれ複雑に絡まり意味を持っているからこそ理解がとても難しい作品だと感じました。正直どの考察を見ても腑に落ちるものがなく、頭の中が?で一杯です。完全には理解できないなりに作品を楽しむことができます。考察など読んだ上で再び観ると違った角度からの見え方や結末の解釈が変わってくると思いました。
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