megさん

ノーカントリーのmegさんのレビュー・感想・評価

ノーカントリー(2007年製作の映画)
3.6
続けて2度観た、こんな事は初めてです。
最初はなんとも暴力的で、時折エド保安官の何とものんびりした感じのぼやき的なものがあり、全体的には難解で、面白くなかった。分からなかった部分についてネット上にたくさん解説が上げられていて、皆さん素晴らしいなと読ませてもらって、2度目を観た。解説してもらわないと分からない作品は他にも経験したけれど、そんな中ですぐにもう一度観てみようと意欲がでたのはこの作品が初めて。なぜかな、多分シガーがあまり怖くなかったからだと思う。で2度目。なるほどそういうことかぁの連発で解説無しではこの作品の半分も分かっていなかったんだなと理解した。

しかーし、こんな難解な作品がアカデミー賞作品賞なんだぁとは思いました。

シガーは異様な人物なのだけれど、万能ではなく、酷くて会いたくないのだけれど、少し愛嬌みたいなものも感じたし、そこがコーエン兄弟らしさなのかな。またエド保安官のぼやきはタイトルの通りでこの作品の言わんとするものなのかも知れないけれど、それはシガーとルウェリンの犯罪を通してというのは少し無理があるように思う。

「ファーゴ」の方が私はすきでした、愛を感じられたから。
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