若大将オーウェン

ノーカントリーの若大将オーウェンのレビュー・感想・評価

ノーカントリー(2007年製作の映画)
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とりあえずハビエル・バルデムを悪役にしとけば間違いないという風潮がありますが笑、それを作ったのはこれですね。
これがなければ『スカイフォール』も『パイレーツ』もなかったんでしょうね。
もしかしたらシガーからジョーカーへと、どうしようもない不条理のような悪役が増えるきっかけになったのかもしれません。
ロジャー・ディーキンスの撮影がとにかく見事で、台詞がないシーンも多く、難解な面もありますが、緊迫感があり面白い。
というか何で牛に使う銃なんて、使うのか笑
ドアの鍵を吹っ飛ばすのも、命を吹っ飛ばすのもシガーにとっては同じこと。
その無機質で渇いたタッチがたまりません。