はんそく負け

ノーカントリーのはんそく負けのレビュー・感想・評価

ノーカントリー(2007年製作の映画)
4.1
基調は西部劇だが、銃を持つ者が銃を持たない殺し屋に追われる展開がシニカル。モーテルや車の爆破、「カーソン・ウェルズ」等への言及がハリウッドの歴史も想起させ、全体にとり憑く諦念をより色濃くしているのも沁みる。とはいえ、正直アメリカのことはさっぱりなので、一番はやっぱハビエル・バルデムの異常性。階段からヌッと現れるとこと、カットが割られると盗んだ車を洗ってるとこが最高。