カニペンギン

ノーカントリーのカニペンギンのレビュー・感想・評価

ノーカントリー(2007年製作の映画)
3.8
魂を危険にさらすべき時はOKといわねばならない……この世界の一部になろう。

人間ってのは奪われたものを取り戻そうとして更に失う……結局は出血を止めるしかない。

世界の不条理も極まってきていてもう正義は世界の一部ですらないようだ……。若い親父に貰った財産はなくしちゃったけど、老いた親父がこの道の先で松明を持って待ってる……気もする。

奥さんがコイントスを拒否したあと、シュガーがおもてに出て靴裏が汚れてないかチェックする仕草で事の次第を伝えてきたりとか、子供がシュガーの金のことで揉める会話からのラストシーンとか、とにかく細かい演出がクール。
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