“人間ってのはな、奪われたものを取り戻そうとして更に失う”
「バスターのバラード」があまりに素晴らしかったため、ずっと避けていた今作を観ることに。
あちこち暗喩が隠されているため、解説をじっくり読んでからもう一度観たくなる。
この世の中に正義なんてなく、時代は変わり、あっけなく暴力で人の命が奪われる「No Country for Old Men(年寄りにはむかない国)」になってしまった。
世界は変えられないし、止められない。
だったら世界の一部になって生きるしかない。
「死はいつ訪れるか分からない」という不条理さは最新作「バスターのバラード」に通づるメッセージでもある。
ハビエル・バンデムの怪演が怖すぎ!日村かよ。
16本目 / 2019