狩りの最中に偶然見つけた麻薬の取引現場で大金を手にしたモス、それを追う悪の組織、捜査を行う保安官の三者の視点から描かれたスリラー。
殺人鬼シガーのヤベー奴感が尋常ではなかった。
言葉は通じるのに会話が通じないような、目を付けられたら終わり、この先は座して死を待つのみという絶望感。
腕を鳴らした元軍人、警察も圧倒的な悪には敵わない不条理、そしてその悪でさえ不条理に敵わない、という遣る瀬無さが残る。
全ては運命で逆らえない、そういう世界なのだという事実を突き付けられる。
BGMも派手な演出もないけれど緊迫感が絶えない、完成度の高い映画。
