カミワザ

ノーカントリーのカミワザのレビュー・感想・評価

ノーカントリー(2007年製作の映画)
4.0
本作品のキーワードは間違いない無く「恐怖」でしょう。
ハビエル・バルデム演じるシガーが強烈であった。
人の命なんか何とも思っていない。
その風貌、その声、何よりも魂が抜けているかのような無機質な会話のやり取り・・・・
危ない・・・こいつ・・・危険すぎる!!

最初のショップの店員との会話でシガーただならぬ異様な雰囲気は伝わります。
その瞬間、私の中で、この店員の死亡フラグが立つのです。
(実際はどうなるのかは本作をご覧ください。)

ストーリーは、ギャング同士の抗争のたなぼたで200万ドルを手に入れたモスが暗殺者シガーに必要以上に追われる。
そのモスを助けるが為に、暗殺者シガーを追うベル保安官。
この3人を軸に物語が進められます。

それでも私が劇中見入ったのはシガーの存在のみでした。
劇中彼の素性について一切触れられておりません。
目的の為に、いや、彼のルールの為だけに殺し続けるのです。
一つ言える事はハビエル・バルデムの怪演!?は真に素晴らしかった事。

そのうえあの突然のラスト。
ほんと、何とも味わい深い一本となりました。
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