みむさん

ライダーズ・オブ・ジャスティスのみむさんのレビュー・感想・評価

3.8
グラスゴー映画祭にて。

アナス・トマス・イェンセンのリベンジドラメディ。
おなじみのデンマーク俳優に加えて、今回「罪と女王」のグスタフ・リンドが出てた。

自転車盗難、親子の時間、席を譲る行為、ある事故、勤務先での嫌な出来事、すべて世の中の出来事は偶然だろうが計算されたものだろうが、何かしらの結果に繋がっていくという。それが良いことか悪いことでもすべて出来事のレイヤーの積み重ね。

もしもあの時自分がああしていなかったら?と考えても、幾重にも重なる事象はまたある結果に繋がっていく、普遍的哲学的なことを下地に、ある男の復讐の行く末がどうなるのか、家族の形はどうなるのかを描いているような。

ぶちギレマッツ・ミケルセンを軸に、なんとも皮肉な展開を経て、それでもいつも通りに時は過ぎるしクリスマスはやってくると言われているような期待通りのやつだった。

「Another Round」「Riders of Justice」どちらもおじさんたちが組んであれこれしたあげくの着地に満足。2本同時期公開すればいいのにと思うがどうだろうね?