EDDIE

ライダーズ・オブ・ジャスティスのEDDIEのレビュー・感想・評価

4.0
蓋を開けたら実は激ヤバに強いマッツ。暴れ狂うマッツ。数学者たちとのタッグも実に面白い。ただ娘の背負ったものがあまりにも酷。たった一つの出来事が人生を大きく狂わせ後悔心が鎖のように胸を締め続ける。

〈ポイント〉
・愛する妻を亡くし自暴自棄に暴れ狂うマッツを見て泣ける
・娘の背負った後悔…想像しただけでつらすぎる
・PG12ながら結構攻めた暴力描写の数々
・マッツとタッグを組む数学者たちの掛け合い
・個性豊かな仲間たち
・途中までとにかくつらいんだけど、最終的に感動させる展開

〈雑感〉
2020年11月にデンマークで公開され、大人気すぎてオープニングのチケット販売では『アナザーラウンド』を超え歴代最高を叩き出したそうです。
デンマークの映画賞ロバート賞では各賞ノミネートの連続で、ラーシュ・ブリグマンが助演男優賞、アンドレア・ハイク・ガデベルグが主演女優賞、音楽賞、視覚効果賞を受賞しました。

日本ポスターの雰囲気だとバイオレンスなアクション映画だと思われそうですが、容赦ないアクション描写のあるヒューマンドラマです。
マッツは愛する妻を亡くし、娘は母を亡くしてしまったという悲しみに打ちひしがれており、特に娘は兵士としてアフガニスタンに派遣されてそばにいなかった父に怒りをぶつけるしかありませんでした。
そんな娘のマチルデを演じたアンドレア・ハイク・ガデベルグはさすがロバート賞主演女優賞を獲っただけあって、とんでもなく迫真の演技を見せてくれました。
目には怒りと悲しみが満ち溢れており、ただ一方で突然の母の訃報という出来事に困惑しています。自分を責めるというティーンの少女には重すぎる足枷を履かせてしまった…そんな描写に心が抉られるようでした。

“ライダーズ・オブ・ジャスティス”というのはギャングのグループ名。
マッツの妻およびマチルデの母が亡くなった列車事故は彼らの仕業だったのではないかという計画性を知らされることになり、軍人であるマッツは凶暴化。
もう強すぎます。ハンパないです。
しかし、怒りの矛先には悲しみしかありません。

とにかくバイオレンスなアクション映画でしょ、とたかを括っていた私はいい意味で裏切られました。
最終的には感動的な方向に心を奪われてしまったし、本当に素晴らしい作品だったなと。
ちょっとアクション面ではエグい描写がありますが、感動的なヒューマンドラマが好きな方には是非とも観ていただきたいと思いました。

〈キャスト〉
マークス・ハンセン(マッツ・ミケルセン)
オットー・ホフマン(ニコライ・リー・カース)
マチルデ・ハンセン(アンドレア・ハイク・ガデベルグ)
レナート・ガーナー・ニルセン(ラーシュ・ブリグマン)
ウルフ・エメンタール(ニコラス・ブロ)
ボダシュカ・リトビネンコ(グスタフ・リン)
カート(ローラン・モーラー)
シリウス(アルバト・ルズベク・リンハート)

※2022年新作映画7本目
※2022年オンライン試写会
※2022年自宅鑑賞11本目