ノリック007

太陽と踊らせてのノリック007のレビュー・感想・評価

太陽と踊らせて(2020年製作の映画)
5.0
大人のサマームービー

映画「トランスポーター3」でスペインにあるイビサ島という名前を
憶えていたので、鑑賞することにしました。

ドキュメンタリー映画で、ストーリーはありません。
登場人物は俳優でなく、イビサ島にいる人々を中心に、セリフを話す
のではなく、会話をしているところを撮影しています。

字幕が大量なので、事前にパンフレットを購入すると、全ての会話が
書かれているので、先に読んでしまえば、字幕を気にすることなく、
映画を鑑賞することができます。

イビサ島には、自由があり、ビーチに、音楽を流すと、人が集まり、
文化が生まれるという感じの映画です。
日本にはない文化です。

主人公は、イギリス人のジョン・サ・トリンサで、ロックバンドの写真を
撮っていた写真家が、写真の仕事を辞めて、DJになるために、イビサ島に
片道切符で行き、砂浜を少し歩かないと行けないサリナス・ビーチでDJを
始めて、バレアリックミュージックという音楽のジャンルにとらわれない
ダンスミュージックのスタイルを作り出し、「ファミリー・アフェア」と
いうラジオ番組でもDJも務めますが、24年間もビーチでしかDJをしない伝説
のDJになりました。
バレアリックミュージックは、閉鎖された空間のクラブとは、全く違います。

ジョン・サ・トリンサは、「リスクを負わずに、成果をだすなんて
できないから」、「年月なんて何の意味もない」、「故郷なんてない。
音を流せる場所が家、地球が家」、「インスパイアできるかが重要」
とさらりと言ってのけます。
こんな言葉が気になったら、この映画を鑑賞してみる価値はあります。

イビサ島の映像は、美しいの一言です。
美しい映像に、楽しい音楽に満足しました。

ジョン・サ・トリンサのDJは、スペインにあるイビサ島に行かなくても
インターネットで聞くことができます。
URLアドレスは、パンフレットに書かれています。
ジョン・サ・トリンサのDJを聞きながら、このレビューを書いています。
確かに、ビーチで聞きたくなるような音楽です。
ノリック007

ノリック007