KOUSAKA

幕が下りたら会いましょうのKOUSAKAのレビュー・感想・評価

幕が下りたら会いましょう(2021年製作の映画)
3.2
新宿武蔵野館で、松井玲奈、日高七海、江野沢愛美、前田聖来監督の舞台挨拶付き上映にて鑑賞。

正直なところ、作品として伝えたいことは凄く分かるし、すごく興味深いテーマやなとは思うんやけど、好きなシーンとそうでもないシーンとのギャップが大きいというか、個人的にそこまでのめり込める感じではありませんでした😣

おそらく前田監督が演出上こだわった部分だとは思うんですが、妹が突然亡くなったという事実に対して(たとえ脚本を盗用したという逡巡や心残りがあったとはいえ)姉である麻奈美があまりにドライすぎるという点に引っ掛かりがありました。

あと個人的に、今作における見どころは日高七海演じる早苗のバディ感だと思ってるんですが、彼女もちょっと良い人すぎるというか、たとえば主役を降ろされそうになった時の反応も、さすがに物分かり良すぎへん?って思いました。

麻奈美とは絶対的な親友関係を築いてるからこそ、もう少し本心をぶつけるようなゴネまくるくだりがあっても良い気がしました。きっと麻奈美なら受け止めてくれたと思います。

要するに、ウェットな部分を意図的に避けすぎているような嫌いが感じられて、結果的にイマイチ感情移入度が薄まったように感じました😣

もちろんお涙頂戴が行き過ぎてもベタな作品になってしまうのは重々承知していますし、そのバランス感はきっとすごく難しいと思うんですが、もう少しだけベタなウェット感があれば、感情移入度がグッと上がった気がします。

あ、でもエンドクレジット後の「生きる」ということはこういうことなんだということを示すようなラストシーンは好きでした‼️だから、こういうウェットな要素を、もう少しだけ欲しかったんですよ~😣
KOUSAKA

KOUSAKA