BROOK

バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版のBROOKのレビュー・感想・評価

4.0
鑑賞日:2022年6月17日
パンフレット:820円


戦慄の事件、切ない真相、そして・・・


アーサー・コナン・ドイルの「バスカヴィル家の犬」は未読。

テレビドラマシリーズ(全話視聴済み)の映画化。
フジテレビはドラマから劇場版を作るというのはお得意ですよね♪

メインキャスト陣は続投でしたが、佐々木さんや山田さんは最初と最後のちょっとしか出演していなかったのは残念。
ディーンさん演じる誉と岩田さん演じる若宮と、2人の掛け合いが面白かったんだけど…。


映画は、資産家である蓮壁家の当主である千鶴男が娘の誘拐事件の顛末を若宮にリモートで語るシーンから始まります。

隣りで聞いていた誉は真相解明という口実で手付金を貰うつもり気で、まずは100万円を受け取ることに。


そんな中、席を立った千鶴男が倒れ、駆けつけた息子の千里によって父親が死んでいるということが伝えられる誉と若宮。

江藤と小暮から事情を聞かれる2人。
千鶴男は狂犬病にかかっていたことが判明する。
事件かどうかの調査を誉と若宮に依頼する江藤。
江藤の父親は蓮壁家のある霞島の警察署で署長をしていたことがあった。


誉と若宮は霞島へ向かい、迎えに来ていた千里の車で蓮壁家の屋敷に到着。
皆が皆、千鶴男の残した遺産のことが気になっていて、誉と若宮は早速調査していくことになるのだった…。


推理ドラマなので、もちろん殺人事件が発生し、その事件の真相を主に誉が暴いていく展開となっている。
若宮はちょっと笑い担当に近いかも…(苦笑)

登場する誰しもが怪しくって、、、観客は誉視点で真相に近付いていく感じですね。
あまり多くを語ってしまうとネタバレになるので、非常に難しい…。


とりあえず、千鶴男と衣羅の娘の紅、執事の馬場、リフォーム会社の冨楽夫妻、紅に好意を寄せる准教授の捨井…
誰がどのように繋がっているのか、徐々に明かされていく展開が非常に面白い!

犯人は中盤以降早々に判明しちゃうんだけど、その後の展開はホント切ない…。

でも、結局一番悪いのって”あの人”だよね???
あの人があんなことしなければ…って。


どんな結末になるのかは観てのお楽しみ。


ストーリーに若干の中弛みがあるものの、最後まで楽しめました。
コナン・ドイルの原作はまだまだあるので、是非ともそれらを題材にしたドラマシリーズをまた作って欲しいなぁ…。
誉と若宮の活躍を再び見たいですね!
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