708

デッドリー・イリュージョンの708のネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

旦那と双子の子供たちがいる女流ベストセラー作家のメアリー。創作のスランプから脱出するために、派遣のベビーシッターを頼んだところ、有能なベビーシッターのグレースという清楚な女の子が来てくれたことで、見事にスランプから脱出、作品も完成。だけど、グレースの正体は、子供の頃の虐待のせいで愛に飢えた凶暴性のある二重人格で、徐々にその正体を現すというありがちなオチ。

後半でグレースが派遣先からのベビーシッターじゃなかったという事実が判明するんだけど、そんなに長いこと派遣先と連絡も取らずに、気づかないことってあるのか?!という感じ。契約書とか支払いとかの確認があるだろうに。

あと、メアリーはグレースがいる空間でも、旦那とイチャイチャしまくるわ、グレースの下着を買いに連れて行ってあげるわ、勤務中に酒を振る舞うわという感じで、いくら親しいベビーシッターだからとはいえ、メアリー自身の素行もちょっと変。常にずっとムラムラしてるっぽかったし。

メアリーは創作に入ると別人のようになってしまうので、徐々に現実なのか幻想なのかがわからない感じで物語が進行する中、エレインを殺害したのはグレースかと思わせておいて、実は別人格のようになったメアリーの仕業なんだろうなと。

ラストシーンで精神病院から出てきたのは、メアリーだったのかグレースだったのか、どちらにも受け取れるという匂わせな描写も、今ひとつサプライズになってない中途半端な印象。
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