フジタジュンコ

リカ ~自称28歳の純愛モンスター~のフジタジュンコのレビュー・感想・評価

3.5
ヒロインは高岡早紀でも内田理央でもなく、市原隼人でしたね。

世の中にはクソ映画やクソドラマを好んで見る性癖の人々が存在しますが、「リカ」はそういう人々に向けた映画ですので、一般の人が1800円とか払って見るようなものではない…と、お断りした上で、テレビドラマ版にハマったかたや、クソ映画を見ないと夜も眠れないかたや、棒谷さんがお好きなかたは(スクリーンで棒さんを見られるので)見てもいいんじゃないかな…?と思います。
私はクソドラマ愛好家および棒演技俳優ウォッチャー兼大谷亮平さんファン(間違った意味で)なので、auシネマ割1400円で見てまいりました。ユナイテッド・シネマはそれなりに混雑してましたが、「リカ」のスクリーンの客入りは8人くらい、まあそりゃそうだな。同じお金払うならみんな「るろうに剣心」見に行くよな…

クソドラマウォッチャーとして「リカ」を愛好していた友達にも、視聴後「うーん、勧めないけど、見てもいい気がするけど、うーん、勧めない…かな…」という絶妙なリコメンド具合をしてしまいましたが、「こまけぇこたぁいいんだよ!!」がこの「リカ」という作品なのです。なぜリカが殺戮マシーンになれるのか。なぜリカは看護師というだけでこのように人を切り刻むことができるのか。なぜこの世界の警察どもはこんなに無能なのか。それ以外にも3Dプリンタとか壁のぼりとか高速ランニングとか言い始めたらきりがないのですが、まあそれも全部ひっくるめて、「リカ」だからなあ、と受け止められる度量のかたは、ドラマをFODとかで視聴したあとに、そのうち配信されると思うんで、それで見てください。

ドラマはそれなりにぐっとくるシーンがあったんですが、映画版は「俺は何を見せられているんだ…」という疑念が最後まで拭えませんでした。
とはいえ、こういう「なんだろう、まじめに映画作ってもらっていいですか」が「リカ」なので、クソドラマ・クソ映画ウォッチャーの私は十分に楽しめました。登場人物の家の小物がめちゃくちゃ違和感があるので(リカだけでなく)、小物にも注目してみると、すごく気持ち悪いと思います。

なお、特筆すべきは内田理央の顔の大きさです。他のキャストが小顔揃いだということもあるのでしょうが、冒頭で市原隼人と並んだシーンで「え!? 顔デカくない!?」と驚いてしまい、その後も高岡早紀、佐々木希と顔を近づけるシーンでは、「縮尺が間違っていないだろうか? ソーシャルディスタンスを保つために離れたところで撮影し、合成したからこんな顔がでかいのか?」と穿った見方をしてしまい、内田理央がそこにいるだけでとにかく気が散りました。さらに、内田理央は警官という設定なのに(ついでに佐々木希も)、偏差値2くらいの行動と言動なんですが、まあでも、「リカ」だから! こまけえこたいいんだよ!!!(結論)