【あなたの身体から聞き取ります】
韓国映画にありがちなテーマで描いた台湾映画。なかなか新鮮であった。所謂大企業の闇を暴く社会派サスペンスもの。
高雄の小さな漁村で、汚染問題が発生。原因は大企業の工場であり、デモが勃発。そこに炎を上げながら港へ向かう一艘の船が。そこには抗議のため焼身自殺した男が乗っており一躍英雄扱いされるものの、遺体を解剖する内に疑問点が次々と出てくる…。
主に法医学者と検事を中心としたストーリー展開であり、徐々に事実が明かされていく感じは面白いのだが、OPの事件発生以降はどうも緊張感が足りない。面白いプロットだからこそアッと驚くような事実や仕掛けが欲しかったかなと。そこら辺は恐らく韓国映画を観てる人にとっては、自分のように物足りなさを感じると思う。
ただまたこの手のジャンルは台湾映画としては珍しい部類に入るので、そう言った意味では貴重な一本であり楽しめたかなと。
