軽妙な作風で、ドロドロになりがちなフリンをテーマに実は別のテーマを描いているのではと感じた作品。
ラブコメか、ホラーか、ドラマかー
ジャンルは観客によって変わると思う。
🖋🖋🖋 以下ネタバレありで 🖋🖋🖋
終盤まで私はファンタジーとして見ていました。
(我ながらまさかの。後になってそれではファンタジーになるかと気づき、私もまだまだ甘いと思いました💦)
タイトルの意味が明示(「先生」は教習所の先生ではなく、俊夫先生のことと判明)されて
描き手が佐和子から俊夫に移動したとき、まったくベツの作品(=俊夫の作品)が誕生することを期待してしまった。
やっぱり心は動いていなかったか。
佐和子の精一杯の、必死な求愛(敬愛)はやっぱり届かなかったか。。と思った。
(原案佐和子先生、作画俊夫先生だもの)
普段パンツスタイルの佐和子がスカートを履いたことにも気づかず、ちょっと近所へドライブどころではないドレスアップにも違和感を持たない夫。
演技達者の柄本拓が絶妙なコミカルさ加減で演じてくれたから助かったけれど、演者が違ったら、この夫には苛々したかもしれない。
同業者で漫画家同士の夫婦。
(俊夫先生の作画を担当された鳥飼茜先生夫婦も漫画家同士!)
そこにも複雑な愛憎の深さが潜む気がした。
編集者の千佳さんは神経が太くて驚くが、意外と仕事熱心なだけかも。
佐和子目線で改めて見ると、免許を取得して車を走らせるラストは爽快。
助手席を映さないのもいい。
傍に誰がいてもいなくても人生のハンドルは自分の手で握ることにして何処へでも✨