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先生、私の隣に座っていただけませんか?のnのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ハッとするようなショットはなくて、好みの映画ではなかったけど、分かりやすく丁寧に作られていて良かった。

心情を表す照明の具合、キスシーンのソフトフォーカス、お母さんが俊夫の不倫に気づくときの流れ、序盤のお母さんから佐和子への「口で言わなきゃ伝わらないよ」(佐和子は漫画で俊夫を試す)、家から車で出発するときの進行方向の使い分け、とかとか、、物語を分かりやすくするための工夫が自然に散りばめられていた。

序盤の車中で佐和子と俊夫がネームの話は本当かどうかみたいなやりとりをするシーンの終わりに、逆光?の薄笑いを浮かべた佐和子をローアングル・ローポジョンで撮っていたショットはゾクっとした。

ズームインとズームアウトの多用、終盤の夢オチならぬ漫画オチは違和感を感じた。
思い出せる範囲で効果的だと感じたズームインは佐和子が明け方までネームの執筆に没頭しているのを演出するためのショットだけだった(気づいてないだけで他にもあるはず)。走行中の俊夫と佐和子を正面からズームインしてたのは変なかんじがした。
漫画オチを続けられて何が現実か分かりにくかった。やるなら一回でよかった。
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