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先生、私の隣に座っていただけませんか?のhoteltokyoのレビュー・感想・評価

4.0
俊夫と佐和子の漫画家夫婦が、佐和子の連載が落ち着いたタイミングで担当から新作の打診をされる。なんとなく新作担当と俊夫の不倫に気づく佐和子は、新作のネタは”不倫”にすることを決め、車の運転免許を取得するため、講習を受けながらも、自動車教習所の先生と恋に堕ちるストーリーを夫の俊夫に送り続ける・・・的な話。

「あんたが不倫してんの知ってるんだから」と夫がひた隠しにしている不倫の内容をストーリーに乗っけて送りつける、まさに黒木華が黒木華する物語。そしてバツの悪そうな顔をさせたら右にでるものはいない夫役の柄本佑もまさに適役。軽い気持ちで犯した罪に、軽く貼られる伏線、それに伴うサブカルおしゃれに描かれる回収劇、いや復讐劇。お見事。

「あるがままの心で、生きられぬ弱さを誰かのせいにして過ごしている」ってMr.Childrenが言ってたのを思い出した。
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