2022年1月30日、新宿ピカデリーにて鑑賞。
イスラエルとパレスチナの若者たちがひとつのオーケストラを組み、コンサートに向けリハーサルの日々を過ごす。音楽は憎しみを越えられるか、という映画。いまポスターのコピーを見るまで、実話ベースとは知らなかった。現実はSFを超える。
物語前半に起こる数々の衝突が丁寧に描かれていく。片方はもう一方を「テロリスト」と呼び、一方は片方を「殺し屋」となじる。平和を望まない者は、という問いが、重いルーツを持つ指揮者から重ねられる。音楽で連帯はできるのか。果たしてコンサートは……。予測できない結末。観て良かったです。