こころとからだ

クレッシェンド 音楽の架け橋のこころとからだのレビュー・感想・評価

3.3
勉強にはなるため見て損はないし、見た方がいいとは思うが、ラストに強く響くものは感じなかった。

実話を基にした作品ということで、これ以上の脚色はあえてしなかったのだと思うが、どちらかといえば、分断の架け橋よりも、若さ故の過ちがメッセージになってしまった気がする。

それはイスラエルとパレスチナの比喩ではなく、ただのマイペースで世間知らずな若者の逃避行。SNSの怖さを知らない若者のよくあるバカバカしい失敗で、この貴重なテーマを潰してしまうのはもったいなかった。

催涙ガスの刺激を玉ねぎの切り口を目に近づけて、涙で涙を洗い流すというやり方は勉強になった。

主人公の女性はモデル兼タレントの森泉さん、オーボエの男性は芸人のパーマ大佐っぽい。