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スレイヤー 7日目の煉獄のkuuのレビュー・感想・評価

スレイヤー 7日目の煉獄(2020年製作の映画)
3.3
『スレイヤー 7日目の煉獄』
原題 The Seventh Day.
映倫区分 PG12
製作年 2020年。上映時間 87分。
型破りな不良神父と真面目な新米神父が史上最強の悪魔に立ち向かう姿を描いたホラー映画。
ピーターをガイ・ピアース、新米神父ダニエルをメキシコ出身の若手俳優バディール・デルベスが演じ、盲目ジジィ最強『ドント・ブリーズ』のスティーブン・ラング、『ナイスガイズ!』のキース・デビッドが共演。監督・脚本は『アンデッド/ブラインド 不死身の少女と盲目の少年』のジャスティン・P・ラング。
余談ながら、ワイヤーやリグを画像処理以外は、ビジュアルFXを使用してないそうです。

エクソシスト映画において、この系の作品ブラックホールに新しいものがあることは、ほぼない。
余談ながら、エクソシスト(exorcist)てのは、キリスト教、特にカトリック教会の用語で、エクソシスムを行う人のことの意で、エクソシスムとは『誓い』『厳命』を意味するギリシャ語であり、悪魔にとりつかれた人から、悪魔を追い出して正常な状態に戻すことをいうんやけど。
どうも、
エクソシスト=悪霊
って未だに一瞬思っちまう。
余談がすぎましたが、
この10年間で、このジャンルが発展したのは、時折、ホーンテッドハウス系映画と融合したことくらいかな。
それは十分に心地よいマッシュアップやけど、2人の音楽ポップスターを組ませて、その組み合わせからヒット曲を生み出すようなものかな。
『エミリー・ローズ』(2005年)の成功と、それに触発されたエクソシスト映画の復活が証明したことは、悪魔憑きの典型例とも呼べるベッドに縛られた若い犠牲者の顔は、無惨にも灰青色でただれ、ストリップクラブの店員はダースベイダーのような嘲笑的で冒涜的な言葉を吐き出し、司祭は小さな十字架を振り回して『お前の名は!!!』と典礼的呪文を吐き捨てることが、エクソシスト呪いとして使われ出した。
典礼的な呪文を唱える神父さん。
彼らは決して変化しない黄金のオールディーズであり、誰も変化することを望まないからなんかもしれへん。
結局のとこ、それがこれらの映画を『エクソシスト』ちゅうオリジナルの興行収入のDNAと結びつけているって云っても過言ちゃうかな。
しかし、今作品には、悪魔の話でなくとも、革新的なヒントがあるとは思う。
それは、悪魔と闘うキャラについては。

お話は
嗚呼、その日、ピーター神父は最初の悪魔払いを手伝い、師匠のルイス神父(いつも磁気のあるキース・デイビッドが演じる)が飛んできた十字架で首を刺されるのを目撃することになる。
悪魔との闘いやと、そんくらいがちょうどいい。それ以来、ピーター神父はその埋め合わせをし続けている。
彼はその重荷を十字架のように背負ってはいない。
神父のように振る舞う必要から解放された実存的な呪いのように、それを誇示している。
ピアースが演じるピーター神父は、ヒップスターみたいで、クールなカウボーイとも見える。
要求が過酷で、厳しいボールバスターであるエクソシストちゅう、新しいタイプやった。
数日分の無精ひげを生やし、タバコを吸い、70年代の四角い車に乗ってソフトロックナゲットを歌いう。
今作品の製作総指揮者の一人であるピアースは、ボストン訛りに至るまで、マーク・ウォールバーグの強面の物まねをしているように思えなくはない。
弟子入りを繰り返してきたピーター神父は、新しいエクソシストを迎え入れるように云われる。
神学校を卒業したばかりのダニエル神父(ヴァディール・デルベス)やった。
しばらく2人は悪を探すために街を走り回る。
まるでリアリティ番組『アメ車カスタム専門 カウンティング・カーズ』でビンテージのダッジ・チャージャーを探すダニー "ザ・カウント" コーカーみたい。 
いや、バディもののポリスムービーかな。
んで、橋の下のホームレスに立ち寄ると、案の定、いや
意外にも意外なとこから悪魔が姿を現すてな感じで展開。
2/3くらい来て予想できる結末もありますが、それでも楽しませてくれました。
脚本にもう少し力入れてくれたらもっと良い作品になったんじゃないかと思いますが、それなりに楽しめました。 

どーでもいい話ですが、小生は悪霊、幽霊、化け物の類いは信じていない。
しかし、怖いと思う気持ちは確かにあるし、怖いなら信じてる事と云われたらそうなのかもしれない。
特に、初めて映画『エクソシスト』を見たときのあのチビりそうなくらいの衝撃と怖さは今でも忘れられない。
それが馴れてくると、どうも笑いが先に生まれてしまう。
耐性ってのは怖い。
今作品もゲラゲラ笑ってしまった。
極度に緊張したり不安や苦痛を抱えたりしているときに、その恐怖心を回避するために笑うためであったり、笑ってはいけない状況の緊張感や恐怖心に耐えられず、そのストレスを緩和するために笑いがこみあげてくるって心理学で云うがその類いではなく、本気で笑えてしまう。
しかし、実際にそないな憑かれた人と対面したら、逃げ惑うよりもまず、多くの人は目が点になってしまうもの。
嘘か真か決めかねるって目かな。
小生も経験してるが意外にも冷静やった。
日本では、悪霊と云うよりも、狐や蛇の霊に取り憑かれたと云うことの方が多い。
そないな不思議な経験をした話はよく聞く。
人の精神の錯乱した状態であり、臨床人狼病の症状の一種やと病名では云われてるが、 また、そのような精神状態にある人、そのような事が起こり得ると信じる信仰、迷信と切り捨てることもある。
小生の経験は、小生が憑かれたのではなく、憑かれた人と対面したことが十代と三十代にある。
一度目は、御通夜での出来事で、二度目は、ある人の弔い後数日してですが、亡くなられ人に近しい方に起こった。
一度目は公然やったし、数人が居たところで起こり、皆、驚くと云うよりも、ほんと目が点になってた。
小生は意外にも冷静で、姉がテンカン発作を持ってる事もあり、回りに手足がぶつかって怪我とか無いようにモノをどけたり、時間を見たりするほど余裕はあった。
何度もテンカンの症状はみてるから云えるのは、その時に起こってたのは、テンカン症状に似てはいるが、異なってた。
それは表情(形相)が明らかに違ってた。
小生には亡くなった人が見えたし声も聞いた、後に憑かれた人も亡くなった人が来たと云っていた。
皆は動けなかったけど、小生は近寄って自然と冥福を祈った。
無信心なりに心から祈った。
そしたら、本来の顔にもどって一件落着。
二度目は、ほんと冷静で祈ったかな。
その後は、何ら厄災ちゅう厄災はなかった。
憑き物を経験した二人にも気にかけてはいたけど、その後は何ら問題はなかった。
そう振り返ったら、小生にはエクソシストのセンスがあんのかなぁ~と、やっぱり信じてんのやん笑。
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