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コンクリート・カウボーイ: 本当の僕はのEDDIEのレビュー・感想・評価

3.8
北フィラデルフィアの街中で馬と共に生活するカウボーイ。素行不良な息子と疎遠だった父親の邂逅を機に“家族の再生”を描く。家はただの場所ではなく、家族の在る場所。静かに淡々と進行する物語は人と馬の共生を優しく包む。

イドリス・エルバの存在感は言わずもがな、『ストレンジャーシングス』のルーカス役でお馴染みのケイレブ・マクフラリンの素朴な雰囲気がとても良いですね。

実際に街中でカウボーイとして暮らす人々が出演しており、クロエ・ジャオ監督の『ザ・ライダー』を思い起こさせます。

本作は素行不良で高校を退学になり、母親から「もうお手上げ」と疎遠になった父のもとへ送られる息子が主人公の話。
ケイレブ・マクフラリンが息子コールを演じ、イドリス・エルバが父親ハープを演じます。
カウボーイハットが様になっているイドリス。カッコいいです。
最初は息子との距離の図り方がわからずにいますが、息子が馬との交流を図ったことをきっかけに少しずつ距離が縮まっていきます。

ラストはうまくまとまりすぎとは感じましたが、撮影や編集が巧みで目を奪われました。とても素敵です。


劇中で父親不在ながら偉人になった人物として紹介されたサックスプレイヤーのジョン・コルトレーン。

「真に創造的でありたいのだ」

世の中新しい創造が難しいほど物が溢れている分、身に沁みる言葉ですね。

▼以下のサイトから引用しました。
https://meigen.pt-hamamoto.biz/index.php?878

※2021年自宅鑑賞87本目
※2021年新作映画52本目
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