くらこう

スナッチのくらこうのレビュー・感想・評価

スナッチ(2000年製作の映画)
3.8
まず、構成力に圧倒されました❗️
イメージでいうとパズルのピースの真ん中だけを最初に置かれて、そこから色々な方向に広がっていき、一枚の大きな絵が出来ていくというようなイメージでした。

始まりで終わりを見せて、そこに向かうというのは良くあるけどこれは始まりに見せる終わりをそこまで強く強調しすぎないことで、ラストにもう一度見た時に「あーーー!!あの時の!」という忘れた頃の驚きと感動が同時にやってくる感じがたまらなかったです❗️
ストーリーの中でも少し巻き戻して見せたり、別の視点から同時刻の出来事を見せたりして、複雑な作りではあるけどめちゃめちゃわかりやすく描かれていて面白いし、受け取りやすい❗️

登場人物のキャラクターも良かった。
それぞれにちょっとダサい気もするけど印象に残るような異名が付いてたり、その異名にぴったりの働きをしたり、とそれぞれが輝いて見えました❗️

大きな山場や大立ち回りするようなシーンがあるわけでもないし、落ち着いている雰囲気の映画なんですが、どこかでなにかが起きているという意味ではノンストップ映画と言ってもいいかもしれないし、
大人の雰囲気のある大人向けの映画でもあるし、こんなかっこいい男になりたいと憧れさせる若者向けの映画でもある、と感じました。


洋画独特のオシャレで冗談まじりの皮肉のこもった台詞回しも多様に散りばめられてて、
めちゃめちゃ男臭い感じの完全に好きなタイプの映画です!

ただ、めちゃくちゃ頭を使います。
途中で「あれ?なんでこいつここに向かってるの?」とか「なんでこいつ、あいつに狙われてるんだっけ?」など何度か思うシーンがあり、
何度か巻き戻しをして、見返すことが
何度か見返すことがあり、理解し切れていない気がしたので8点にしました。
これだけ完璧な流れと構成で作られた映画なので一度には理解しきれない部分もありそうなので
もう一度くらい観たいと思います。