福福吉吉

スナッチの福福吉吉のレビュー・感想・評価

スナッチ(2000年製作の映画)
4.0
◆あらすじ◆
フランキー率いる強盗団が86カラットのダイヤを強奪し、ロンドンに向かったところ、フランキーが何者かに襲われ、行方不明になってしまう。一方、ロンドンで裏ボクシングのプロモーターをするターキッシュと相棒のトミーはパイキー(流浪人)のミッキーに八百長の試合に出場させるが、ミッキーが勝ってしまったため、賭けの胴元のブリックトップに睨まれるハメになってしまう。

◆感想◆
86カラットのダイヤを巡って多くの登場人物が絡み合っていく群像劇となっており、登場人物の多さ故にストーリーがかなり把握しにくいものの、登場人物の1人1人が個性的で観ているだけでも面白く、それでいて音楽や映像がスタイリッシュで目を惹くものになっていました。

ストーリーとしては巨大なダイヤを盗んだフランキーがロンドンで消息を絶ったことに関するストーリーとターキッシュの裏ボクシングの八百長試合のストーリーが並行して描かれていくのですが、その裏ボクシングの賭けの胴元が巨大ダイヤの争奪戦に絡むことでストーリーが交錯していきます。今回、私は再鑑賞でしたが、それでもダイヤの争奪戦に絡む登場人物たちの相関関係が分かりにくかったです。しかしダイヤの行方が転々としていく様子が楽しいこととターキッシュたちの裏ボクシングの顛末の痛快さが分かれば、本作は十分に楽しめたと言っていいと思っています。

前述のとおり、登場人物たちが個性的で予測できない動きをするのですが、私個人としてはやはりミッキー(ブラッド・ピット)の行動の読めなさが一番印象に残りました。ストーリーの顛末を考えてもミッキーが最終的に全てをさらっていったような感じになって痛快でした。もちろんターキッシュ(ジェイソン・ステイサム)を始め、他のキャラクターたちも独特の思考と行動を起こすのでそれらがストーリーを捻りまくる展開が楽しめました。

完全に理解しようとすると難しさを感じる作品ですが、大雑把に理解するだけで十分楽しめるので、細かいことは考察好きの人に任せておいば良いと思います。私は観終わった後、ネットで解説している方の説明を読んで楽しみました。

鑑賞日:2025年4月10日
鑑賞方法:CS ムービープラス
(録画日:2024年5月5日)
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