このレビューはネタバレを含みます
ストーリーも演出も音楽も登場人物もすべてが魅力的で圧倒されて、途中から涙なしに見られなかった。出会えてよかった映画。
手話で会話が進むから無音の時間が多い。すごく不思議な感覚。
●コンサートのシーン、
第二部で始まるデュエット、音がなくなって聾啞であるお父さんの視点に切り替わった時、鳥肌。本当に美しくて綺麗なシーンだと思った。ずるい演出。
家に帰ってから、対話するお父さんとルビーのシーンで涙腺崩壊。音が聞こえないから喉に触れて感じようとする姿にも心打たれた。なんて素敵なコミュニケーションなんだろうと感じた。
●社会でみるとマイノリティとなる聾唖の3人、家族でたったひとりの健聴者であるルビー。お母さんとルビーの対話での「あなたが生まれて健聴者だと知った時はショックだった。分かり合えないと思ったから。」うまく言葉にできないけどすごく考えさせられたシーンだった。
●お兄ちゃんの優しさと悔しさが入り混じった「家族の犠牲になるな」もグッときた。
●お母さん、娘を引き止めないで!と思ってしまうけど、自分が同じ立場だったら引き止めたくなる、難しい。
●立ち入り禁止の試験に入っちゃうあたりでクスっと笑わせられたのに手話で歌い始める姿でまた涙腺崩壊。愛。