こ

コーダ あいのうたのこのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.5
とても良かった。まだ2月だけど、今年1番になるんじゃないかってくらい良かったです。
ぜひ映画館で見て欲しいと思います。
ただ鑑賞するだけでなく、体験ができるような映画です。

4人家族、両親と兄が聾唖者で、主人公のルビーだけ健聴者という家族構成です。
家族の中で一人だけ健聴者であるということから、幼い頃から通訳の役割を果たしながら過ごしてきて、健聴者故に家族の中で疎外感を感じることもあって…と難しい境遇の主人公です。

自分がその立場になったことはなくても感情移入をしてしまいます。家族の気持ち、主人公の気持ち、教師の気持ち、とそれぞれの気持ちに感情移入ができるので、途中葛藤が生じて、苦しい気持ちになりました。
しかし、見終わる頃にはとても暖かい感情になります。
とんとん拍子で上手くいかないからこそ、人生の重みが感じられ、より感動が深まります。

映画館で観ていたからすすり泣き程度ですみましたが、自宅で鑑賞していたら号泣だったと思います。
観賞後、自分が健聴者だからこそこの作品を楽しめているのかなと思ったりしました。

とにかくとても良い作品だったのでぜひ観てほしいです。
こ