ひでG

コーダ あいのうたのひでGのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.4
マスクで号泣すると涙が溜まって、、洪水状態や😅

こんなに泣いたのは、「ワンダー君は太陽」以来かもしれない😢

この映画の全ての関係者に、心の底から
感謝したい。

作ってくれて、世に出してくれて、本当にありがとう!

元になったフランス映画「エール」と本作を比較し、優劣を付けることもできるけど、(後半はその記述もあるが)

待てよー、「エール」がなければ、「ゴーダ」は生まれなかったのだ。

まずは、「エール」に、素晴らしいお話をありがとう😊って言いたい。

その上で、本作の素晴らしさを確認するために、どーしても「エール」との比較になることはご容赦ください。

「ゴーダ」を観て、
「映画って、同じ筋書きでも、ブラッシュアップできるんだなっ!」て、マジ思います。

「エール」からちょっと変えた設定などが
見事に、一つ一つ決まっていて、それぞれに有機的に作用し合っている。

例えば、チーズ作りから漁師に替えた点。

ファーストシーンの海。ルビーや家族の人生の様々な波を表しているようだし、

ルビーなしには、仕事もできない!って
切迫詰まった説得力がより深まっている。


ごめん、やはり、内容に沿って書きたいので、ここから、ネタバレありね💦












弟から兄に替えたのは見事だな!

あの兄さん、いいな!
父や母と共に聾の立場なんだけど、彼は
ルビーと同じ子どもの立場でもあるんだ。

妹の将来を家族の犠牲にしてはいけない!と誰よりも強く思っているし、

長男として、「俺に頼ってくれ!」という思いも人一倍強いんだと思う。

だけど、あの酒場のシーン。皆と同じに振る舞いたいけど、会話が分からず、立ちすくむショットが悲しい。

両親も、「エール」では、中盤まで、少しわがままにさえ見えたところもあったけど

本作では、お母さんのたった一言で、言い表していた。

「あの娘の歌、上手いの?聴いたことないから分かんない。」

そーなんだよね、彼らは、ルビーの歌を聴いたことがないんだ。だから、判断なんてできないんだよね。

このセリフがあるからこそ、
あの発表会の場面につながって、感動が
ぐんと深まったんだと思う。

あのシーンも上手いね〰

みんなでコーラスするシーンで、聞こえない2人の雑談を入れて、それを舞台上から見るルビーのショットを入れてからの

あの演出。もう号泣や😢

この場面は、「エール」でも、一番の盛り上がりで、泣いてしまったけど、
「ゴーダ」は、さらにブラッシュアップされていた、と感じた。

3人が本当に感じた、見つけた瞬間。
美しいもの、それも自分の娘(妹)によって生み出されたものが、多くの人々を感動させることを知った瞬間。

手話の使い方、見せ方も見事!というほかないね😢

先生に、「君にとって歌うこととは何だ?」と訊かれた時の、彼女の答え方(中盤あたりのこのシーンで、もう涙腺崩壊だった😢)

あのシーンがあるからこそ、ラストのオーディションの歌い方がさらに引き立つんだなと感じた。


音楽の使い方は、「エール」の200倍こっちがいい!

「エール」も良い映画だけど、音楽の聴かせ方は少し、、、だった。

「ゴーダ」は、BGMとして使われルビーが流している曲からして素晴らしいし、
逆に手話で話している時の、周りの自然音まで気を配われているなと感心した。

ラストの「青春の光と影」は、おそらくこれから一生、この曲を聴いただけで、本作を思い出して、泣いてしまうだろう。

素晴らしい作品を、こんなに家から近くの映画館で観れることの幸せを噛み締めた
休日の昼。

何度も何度も、ありがとう😊
ひでG

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