ホイットモア大統領

コーダ あいのうたのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.1
先に『エール!』を見てしまったからこの点数だけど、アカデミー賞作品賞も納得の良い話やあ…でした!

以下、基本的には同じプロットだったので、オリジナルとの比較を。

特徴的な下ネタは、さすがにフランス版の方が質も量も上だったので、そこから感じる生命力や躍動感が物足りなかったり…
ヘルメットネタは会場爆笑してたけど!笑

お母さんも本作のキャラだと、最後まで “子離れできない人” にしか見えず、片やカースト上位の嫌み女子も、いじめるだけいじめてフェードアウトだったから、脇役の描き方がちょっと不満だったかな。

しかし、農家 → 漁師で日常生活の更なる危険性をアピールしたり、弟 → 妹想いの兄貴で胸が熱くなったり、何より主人公 → 主人公(可愛い!)になってたので、改変は全部大成功!!

特に親父の、不器用だけど真っ直ぐで家族を信頼してる姿に、大統領名誉勲章も差し上げたい!!ただ、病気の間は我慢してくれ!

タイトルに関しても、音楽映画だから原題の “CODA” は「末尾」「最後」の意味だと思ってたら、“Children Of Deaf Adult/s”「聴こえない・聴こえにくい親を持つ子供」の略だったんですね!
むしろ双方かけたタイトルなんだと思いますが、『エール!』の原題が “La famille Bélier ”「ベリエ一家」なので、これは良い改題だなとふむふむしました!