ヴァルーン

コーダ あいのうたのヴァルーンのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.1
仲睦まじい4人家族のうち唯一耳の聴こえるルビーは、家族の生計を支える父と兄の漁の手助けを中心に、家族の聴者として暮らしていた。 あるとき高校の選択科目で歌うことが普段から好きだったルビーは合唱の科目を選び、そこで音楽のV先生に才能を見抜かれ、音楽学校への進学の後押しをもらうが…って話!

『エール!』を直近で見たばかりだったから、驚かされる展開は期待してなかったものの、かなりリメイクとして理想なつくりだったんじゃないかなって思います。 正直、オリジナルとリメイク後をこんな短期間で見るのもどうかなって思ったけど、問題なくこっちも最高。

フランス映画よりはアメリカの映画の方がさすがに多く見てきたけど、アメリカの方が性にだらしないことになってんのは意外だった。 それも笑える展開として描かれてて、割と楽しみ方が違って良かったな。

兄が頼れる兄でそれだけで泣ける。 ルビーの才能を誰よりも大切にしてて、兄は兄なりにいい意味で母と違う<聴こえる人への見方>をしていたと思う。
産まれたルビーが聴こえる子だと分かってガッカリしたとポツリと言った母ももちろん言葉通りの意味じゃなくて、ここまで一緒に生きてきたルビーへ直接伝えられる愛情表現なんですよね。 やっぱりこの物語での一家は原作でも言ったように理想形として描かれてて、ハンディキャップなんて吹き飛ばす魅力が溢れてる。

エミリア・ジョーンズはどのシーンも綺麗で、歌声も力強くて言うことないんですけどそれよりもマイルズ役の男の子!! 『シングストリート』の子ですよね!! すっごい久しぶりに観れて嬉しかった!! 久々に見れたけどこっちでも歌ありの役なんだ。