ジーハ

隔たる世界の2人のジーハのネタバレレビュー・内容・結末

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

アパートの前で警官に首を抑えられ
絶命寸前の男…

男は黒人。警官は白人。


男はうなされて彼女のベッドで目覚める。
あ・・・さっきのは夢?

でもこの警官と男の死闘は
同じ場所、同じタイミングで
何度も何度も何度も…
限りなく繰り返される。
男があらゆる手段で警官から逃よう
としても結末はいつも同じ。

ただの悪夢?
まさかの現実?
死ねない男?
不死身の男?
悪魔のお遊び(悪ふざけ)に
付き合わさせれた男?

あ…これ、、
映画の中では繰り返す夢。
でもアメリカでは繰り返される
リアル…現実なんだ、と気づいた。


そして男はこのチャレンジを
最後まで諦めない。

「 犬が待つ家に帰るんだ! 」

男はメッセージを残して再び警官の
待つであろうアパートの外に意気揚々
と向かっていく。


なんて力強いメッセージ。

怒りや決意、何よりすごいエネルギー
を感じるラストだった。

一番は作品としてのこの完成度の高さ。
Black Lives Matterや単純に終わらない
ストーリー展開もクールさも29分の中
に全部ある。

このセンス!
カッコ良すぎる。。。


今年に入って観たアメリカ製の短編作品。

・愛してるって言っておくね
・スキン

そしてこの、・隔たる世界の2人

アプローチは違うけど、この3作品に
共通するのは、変わらないアメリカの
銃社会や人種差別問題。

あの国の闇の深さを改めてヒシヒシと感じてしまう。
でもそれを包み隠さず世界へ発信できるのも映画の強み。そのおかげで私達は知らないことを知る事ができる。

お薦めです。
ジーハ

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