繰り返すループの中で、毎朝白人警官に殺されてしまう黒人青年。なぜ彼は殺されなければならないのか…。
アカデミー賞短編映画賞を受賞した作品。
軽快なテンポで進むからすごく観やすいけど、深く考えさせられるストーリー。
最初の取り押さえられたシーンで、真っ先にジョージ・フロイドの悲しい事件を思い出した。あの警官の憎らしい表情よ…怖すぎる。
ラストで警官の秘密が明かされ、この作品をタイムループで表現した理由に気付いた時の衝撃が大きかった。上手い!
日本人にはなかなか信じられないような内容ではあるけど、海外に住むと、黒人(に限らず白人以外の人)があらぬ疑いを掛けられないように注意しているのが分かるし、自分もそうだった。
あと困っているときでも警察に頼るのが正直怖かった。移民だと逆に疑われたり暴力振るわれたり、面倒なことになる可能性があるから。もちろん優しい人の方が多い(と信じたい)けど。
エンドロールと最後のメッセージに胸を打たれた。最後まで飛ばさずに観てほしい!