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2ペンスの希望のkazunのレビュー・感想・評価

2ペンスの希望(1951年製作の映画)
3.4
不景気で貧乏生活に苦しむ復員兵と裕福な花火師の娘とのラブロマンス。

カンヌ国際映画祭グランプリ作品

印象的なシーン
・息子復員に喜び隣人の兎を料理する母
・仕事先に妹弟が給料を取りに来る
・カルメラはアントニオに構う
・馬車からバスへ 車のお清め
・ジュリアナはルイジに手ごめに?
・聖母受胎祭前の花火爆破
・歌で会話←イタリア映画あるある
・カルメラの父親との 決別

イタリアの民族性と言えるのか、とにかく皆うるさいです。噂好きで、事実でないことも平気で怒鳴り散らかします。ここが少し疲れるポイントですね。

しかし、不景気ながら、陰鬱な空気はなく、皆前向きで活力があるところが救われます。

アントニオは母と妹弟を養う為にがむしゃらに働きますが、彼に恋するカルメラが悪気は無いのですが結果的に仕事を潰していくので残念な彼女です。

カルメラは裕福な花火師の娘ですがお嬢様でお高くとまっているわけではなくて、アントニオ一筋で役に立ちたいのですが空回りしてます。

アントニオが貧乏なのでカルメラの父親は絶対に結婚させません。徹底してます。

姉ジュリアナはルイジの家に嫁ぐ事になりますが、嫁入り道具の用意が出来ない為にルイジの家族から冷遇され結婚式も葬式みたいでした。

何となく、古い韓流のドラマと同じ匂いを感じたのは私だけでしょうか。

話があるから招待されたと思っていたのに恥をかかされ、アントニオがカルメラの着ているものを靴まで脱がせるラストが爽快でした。
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