四畳半

シン・仮面ライダーの四畳半のレビュー・感想・評価

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
4.9
劇場で鑑賞

諸々駄目なところはシンウルトラマンとほぼ同じだし粗も多い。おまけに庵野秀明の引き出しの無さも露呈してる始末。
それでも仮面ライダーの本質をついた作品なのは間違いない。特に涙ラインがある理由に最もグッときた。
冒頭のアクションから物凄い勢いがあるのも良い

シンウルトラマンの時ほど無条件に期待値上げてはなかったしブラックサンの悪夢もあったので相当身構えてたけど、やはり庵野秀明が全監修してるからか構図やカット割が素晴らしい。CGは驚くほどチープだが。
終盤とか殆ど自主制作みたいな画だけどキメのショットはどれも完璧。

冒頭のクモオーグ&戦闘員戦が涙出るほど素晴らしくてそこだけで1億点ぐらい稼いでる。
バイオレンス表現も寄りで撮ってカット割も細かく、ブラックサンみたいな間延びが無い。
その素早さや勢いがパンチやキックの説得力ある威力の強さ演出に繋がっていて見事。
ぶん殴った相手が血飛沫あげながら吹っ飛ぶのをライダーの主観ショットで撮る!庵野さん天才ですよ!
これこそ15tのライダーパンチですよ

池松壮亮くん相当頑張ってた
もう初登場時の表情から本郷猛がどういうキャラクターなのか一発で伝わってくる。

浜辺美波さんが可愛過ぎたのはある。
いつもの庵野的女性キャラなのは分かっているけど理屈じゃ抗えん可愛さよ。

西野七瀬さんは自然体の芝居でしっかり可愛かったからOK
あらら〜

この映画を嫌いになれない自分がいる
すまんな。


2回目鑑賞追記
初見の時とは比較にならんぐらい楽しめた!

『シン・仮面ライダー』には仮面ライダーに憧れ続けた庵野秀明が、ほんの少しだけかもしれないけど、その憧れと重なる瞬間が確かにある映画だと思うんだよね。
めちゃくちゃ不器用だし不恰好だけど、本気で仮面ライダーを愛してるんだなって。
皆そういうのに一瞬でも触れたくて映画撮ってるんでしょ
四畳半

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