ごはん

シン・仮面ライダーのごはんのレビュー・感想・評価

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
3.6
仮面ライダーというコンテンツ自体全く触れた事なくても楽しめるのか不安だったけど、結構楽しめた気がする。

これまでのシンシリーズにない血飛沫表現多めで、こんなんもやるんだなぁって新鮮さはあった。

なんとなくだけど全体のやりたい事?敵の目的とかは人類補完計画っぽい感じもあって、シンエヴァ見てるともしかしたら理解はしやすいのかも知れない。
悪く言えばストーリー流れとしてはなんとなく既視感あるような気にもなる。

CG表現に関しては気なる部分も多かったかも。

シンジャパンヒーローズユニバース作品4作目としてはしっかりいろんな臭わせ演出があり、見た後の想像ネタとしてはなかなか楽しめる作品でもある。

シンウルトラマン 同様にいくつかの敵を倒しラスボスって感じではあるので、ひとつの戦いが比較的あっさり気味ではあるかな…ってのは賛否ありそう。


今後このシンシリーズは何か展開があるのか気になるところ…

他のユーザーの感想・評価

アル華

アル華の感想・評価

3.7
【シン・解釈痛快SF怪奇アクションライダー】
1971年放送開始の特撮テレビドラマ「仮面ライダー」を、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」「シン・ゴジラ」の庵野秀明が監督・脚本を手がけて新たに映画化。
引用:「映画.com」https://eiga.com/movie/94843/

◆結論
特撮・愛を取り戻してくれ...
と言わんばかりに、導入部以外に拳を交えた血肉沸き踊る肉弾戦は見られず、CG便りな戦闘が目立つ...
ただ肝心のお話(脚本)は、昭和作品ならではの粗い設定を新解釈し、拡張した"シンユニバース"作品群の中でも、特に面白く惹きつけられました!!
ライダーマスクもカッコいいし、敵側ショッカー幹部もいい感じ!

という感じに、石ノ森章太郎が描いた『仮面ライダー』を踏襲した庵野節に満足!ただ...それを実現した映像面の不満がIMAXだとより感じました。。

◆音楽
昭和特撮のみが持つ古き良き!アガる!菊池俊輔の音楽を引継いだ
岩崎琢の鷺巣詩郎風味も感じる音楽に満足!!
『シン・ウルトラマン』といい、耳に残る戦闘シーン、危機襲来時の音楽は昭和特撮の醍醐味だなと改めて感じました!!
サントラ出たら鬼リピ間違いなし...

◆結び
個人的にですが本作は、『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』とは異なり、"地に足の着いたヒーローを新解釈!"というワクワクを予告初出し時から感じていましたが、その期待には十分応えてくれた最期でした!
本作をもって、一旦は"シンユニバース"一通りの完結だと思いますが、やはり当時に思い入れのある人は勿論、世代関係なく一昔前世間を魅了したヒーローを再び知れるワクワク!!
色々思うところありながらも、とても楽しめた作品達でした!!
終わり良ければすべて良し!!!

PS:一文字隼人がとにかくカッコいい...たまらん...


オープニング再現予告:
https://youtu.be/xdxFwUqKc-A
わたこ

わたこの感想・評価

4.0
自分はウルトラマンが好きで、仮面ライダーは正直あんまり通ってこなかった人だけど、それでも楽しめた!好きだ!
主人公が何でライダーになったのかの説明は割とあっさりなのに、ショッカーの説明はえらい長くて笑ってしまった。
少年の心に戻れたな〜。シンシリーズ、これで終わりなの寂しいな。
子供の頃に仮面ライダーはちょっと観ていたけど、あんま詳しくない。庵野さんの作品ということで観てきたが、なかなか面白かった。ただ評価は分かれる作品だなと思う。
※ どうでもいいけど、六本木のTOHOのプレミアムボックスシート(プラス1000円)で観たけど、ボックスシート最高!

テイストは全体的に昭和チックだったり、あえて特撮な感じにしたり、個人的にはレストなところが好きでした。PG12になっていたが、冒頭の血しぶきのシーンの影響でしょうけど、あえてそうすることで大人に観てほしいというメッセージなんでしょうね。

いやぁ、庵野さんよろしくエヴァ感が凄い笑。お父さんに関する心の葛藤を持つ主人公はシンジ君だし、ヒロインの緑川ルリ子は外見は綾波レイで、気丈さはアスカ。世界最高の人工知能の「アイ」は、エヴァの「マギ」だし、「SHOCKER」も要は「人類補完計画」なんだよね。というか、「オーグ」も「使徒」に見えてくる。

ただストーリー展開が唐突だったり、オーグとの戦いがあっさりし過ぎな感もありましたし、そのほか、いろいろ突っ込みどころは満載ですが、あえてなんでしょうね。蜂オーグとかサソリオーグとか単にギャグというかユーモアなんでしょうか?長澤まさみのサソリオーグはほんと笑った。個人的にはもうちょっと観たかった笑。

そして、前半は結構CGなども頑張っていましたが、後半は背景真っ暗だったり、あれも演出なのかもしれませんが、見ながら「あ、予算尽きた?」なんて不謹慎に思ってしまった。

ストーリーの特徴は、仮面ライダーなどのヒーローものにある、善悪の境界線が消失している点だろう。悪の組織も、己の価値観に基づく正義を追求しているのであり、正義である政府側の人間も必ずしも善人には見えない。ここらへんの善と悪の切り分けの難しさは現実世界そのものである。

そして、ラストが秀逸だったと思う。シン・エヴァンゲリオンでは、ラスト、二次元が三次元になるシーンで幕を閉じるが、本作では三次元の存在が別次元に還元されている。この対比も庵野さんらしい。

それにしても主人公の池松壮亮が良い味を出している。もうちょい心情を深掘りしてくれても良かったかも。緑川ルリ子の、浜辺美波もいい感じ。 松坂桃李が出ていると聞いたが、見当たらず。そうしたらケイの声とのこと。そりゃ、わからんわ笑。それどころか、本郷奏多にも気が付かず汗。それにしても、主人公の母親役の市川実日子は存在感が凄い。

実写の庵野さんのシンシリーズだと、シン・ゴジラがやはりベストで(4.2点)、次いで本作(3.8点)で、その次がシン・ウルトラマン(3.6点)かな。ただ本作は結構好き嫌いが分かれると思う。これは作家性の好き好きであって、良し悪しではない。

このレビューはネタバレを含みます

● ミナミちゃんが主人公
● ミナミちゃんのファンになりました
● 監督の女優の好みが良く分かります
● サイクロンがカッコいいです
● 初代のリスペクトがすごい
● ロボット刑事ケイ知ってます♪
● エヴァやウルトラマン映画より好みは分かれます
● ダークな仮面ライダーは一般受けしない
● 西野七瀬は可愛い
● 背景撮影は素晴らしい

評価は高くないですが自分は楽しかったです♪
o98

o98の感想・評価

3.8
旧作へのリスペクトは過去2作と変わらず伝わりました!アクションシーンは絶妙にグロい!あとエンドロールに載ってたキャストいついた!?って感じです。あっという間の2時間でした。
fuka

fukaの感想・評価

4.5
最初の方は不安だったけどちゃんと面白かったし初代仮面ライダー未履修でも楽しめた。
アクションの過激さや作品全体のテンション、言葉の掛け合いなどを含め大人の仮面ライダーって感じだった。
めちゃくちゃ感情移入するとかではないけど、なんかちゃんと泣けたし感動できた。
ベタなかっこよさと庵野監督らしさが共存していて、「仮面ライダーファンのハイコンテクストと大衆のローコンテクストの共存(パンフレットに確かそんな感じのことが書いてあった)」をまさに実現していたように思う。
アクションシーン見応えあるし、一見クサく聞こえもする台詞も実直さや素直さが見えてストレートでよかった。
庵野監督ファンは好きそうだけど、シンゴジラとかを期待しているとちょっと違うのかなとも思った。ゴジラ→ウルトラマン→仮面ライダーで段々マニアックに寄っていってる感じがする。でもシンシリーズ3作目としては満足。
大人にこそ見てほしい。

このレビューはネタバレを含みます

やはりシン・ゴジラは超えられなかった。
が、ウルトラマンよりはいい。
ウルトラマンの時と同じだが、庵野さんはやはりアニメの脚本家なんだな。と感じた。
原作リスペクトや、アクションの見せ方は流石。謎の放り投げも流石。
一文字がいいキャラしてて、楽しい反面、池松さんの棒読み感が気になったり。
ショッカーの皆さんはいい演技だった。
ルー大柴喋りは好きなのか。庵野さん。。
アクションと浜辺美波に寄った構成!大胆な調理方法でリメイクしたカイがある!一方で切り捨てられた諸々の要素と、全然効果が上がらないけど尺は使う浜辺美波要素……コレにどう折り合いをつけるのか。ここが本作鑑賞のキモかと。
結論から言うと、あまり考えずアクション楽しめばいいと思う。そうしたら実際楽しい。

誰向けなのか、何を撮りたかったのか、何を見せたかったのか……庵野の嗜好ばかりが目につくような、それでいて意図が見えないような作品。見れば自然と湧く疑問だが考えないほうが楽しめる。
総じて、この作品に激ハマりする人って居るかな?何だかいなさそうな気がする。(かと言って万人向けとも違う)。個人的に庵野の映画に期待したのは、誰かに鋭く刺さって抜けない映画なんだけどなあ。
以下は、細かい話。


まず、アクション映画として楽しめた。トランポリンを利用したであろう自然な重力感での伸身キリモミジャンプは、やっぱりカッコイイし迫力あるしお約束だしで、大満足!SEも初代の音でリスペクトもバッチリ。
風力で変身する初代設定を踏まえ、空中戦を得意とするライダー像ってのも悪くない(ジャンプしたあとの自由落下で風力を得る)。
CGはちょっと難があるシーンも……だけどまあご愛嬌、ダメダメってわけでも水さすってほどでもない、邦画だし。バイクアクションはCG駆使してカッコイイし、カンフー映画みたいにアイディア勝負のネタ出し感もあって満足。総じてアクションは良し!最後の方に一部例外もあったりはするけど。

ではその他は。
オマージュ要素はコミック版からが多いらしいが、全然読んでないからそっち方面知識ゼロで評価できず。ニーズとしては特撮版のオマージュが見たいという人のが多そうな気も。
特報の時に使った仮面ライダーのOPオマージュ映像の本編採用なしは、期待してただけにがっかり。エンドクレジットのバックでもいいのにな。
初代特撮版の伝奇モノというか怪奇モノみたいな雰囲気はほぼなしか。敵の正体が明確すぎる、政府がちゃんと把握してすぎる。
上記より孤独なヒーロー像も鳴りを潜めてる。改造人間ゆえの懊悩・煩悶は一瞬で過ぎ去る。
やたらロケーションは良し。画が単純に美しいし画変わりは今作では重要だと思う。ただ、採石場カットでバトル見たかった。あとガソリン爆発とセメント爆弾も。
怪人(じゃないけど)のデザインはスタイリッシュアンド新感覚でコレも好き。フェイスが特殊で首から下がふつうの洋服などなのは改造人間感があって好き。デザインも洗練されてる。カッコイイ。
怪人は単純に2時間の枠内にいっぱい出てきたのかかなり嬉しい。爆発せずに泡と溶けるのも特撮版リスペクト(次のコブラ怪人から爆発して死ぬ)。
設定的な話ではプラーナ云々は2時間内で成立させるための雑設定だから置いとくてして、ヘルメットの精神に影響を及ぼす設定は秀逸。醜い怪人の顔を覆うためのマスク、匿名ヒーローのカッコよさのため、という要素の他に哀しきヒーロー像を引き立てる効果がある。被っている間は人間性を捨て、心までも改造人間になることで強くいられるが、脱いでしまえば見も心も人間に戻ってしまう。おかした行為は消えない。人外へ変身する、このことを精神面からも際立てた設定でコレについては特筆すべき。しかし、この設定で高めるべき「強化手術されてしまった」悲哀は今作でバッサリ捨てられてるけど。


で、浜辺美波要素。これはいただけないかな。浜辺美波関連の描写にだいぶ尺割いてましたが、コレ、本当に必要だったかなあ。終盤のシーンでは冗長さばかり気になった。
この要素のために色々捨てたよね?その分のリターンが作品的に(興行的にじゃなく)ありますかね?ココをどうしても理解というか納得できなかった。興業性と作品性のバランスだと言われたとしても、他にやりようがありそうな気もする。
庵野のヒロイン像が実写に合わないのかな、感情移入がとにかく難しい。

庵野の作品があれば次も見る。しかしシン・ゴジラの監督の新作として見るよりもキューティーハニーの監督の新作として、友人とウォッチパーティ的に見るだろう。
Asia

Asiaの感想・評価

3.9
シンウルトラマンよりよっぽど良かった
シンウルトラマンで腹が立ったところが今作では目立ってなかった

トランスフォームシーンも決まってるし、その他アクションも良かった
キャストもみんな良かったけど柄本佑はホント良かった

けど、大好きだと言いたくなるほどの熱量も持てなかったのも確か
トシ33

トシ33の感想・評価

4.3
映画『シン・仮面ライダー』を観た。
楽しかった。作り手、庵野さんが実に楽しく作っている事が良く分かる。
意図的B級感設計。
ゼネプロ『帰ってきたウルトラマン』に良く似た作劇。
そして柄本佑は何とも好き。
映画を観るのに自己責任能力を問う形に成っているのが、またなんとも庵野さんらしく好き。
そして集団帰属の多幸感の中でAIの奴隷として生きるのか?という問いは、しっかり置いている。
孤独も悪いものじゃない的な、あしたのジョーな昭和ダンディズム。
全体に、自らが愛して止まない昭和へのレクイエムな感じ。
「孤独」との向き合い。
『ちひろさん』と同じ様な。
そして『ブレードランナー』に似ている気がしてきた。美しい映像と、全編に漂う哀切感。
好きな作品に成った。
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