◆あらすじ◆
スジン(ソ・イェジ)は意識を取り戻すと病室におり、重傷の上、記憶を失っていた。夫のジフン(キム・ガンウ)の献身的なサポートにより退院し、自宅のマンションへ戻るが、それ以来、マンションの住人が事故に遭ったり襲われる幻覚を見るようになった。スジンは必死に訴えるも誰も信用してもらえず、混乱していく。そして、スジンは夫のジフンに疑いの目を向け始める。
◆感想◆
記憶を失った女性が幻覚に襲われながら真実に近づいていくストーリーであり、女性がフラッシュバックで見る映像が未来を見ている感覚があって、彼女はその未来を防ぐべく訴えるも誰も信用しない状況は虚実が判断できず、モヤモヤしながらも先への興味をそそり、それを上手くラストにまとめていたと思います。
主人公のスジンが重傷で記憶を失っている状態で始まるので、観ている私も何を信用してよいか分からなかったです。夫のジフンも献身的にスジンを支えますが、所々に胡散臭い部分があってなかなか真相にたどり着けませんでした。ストーリー前半はこのモヤモヤした感覚が続くので、観ていて焦れる部分がありました。そこに、スジンが見るフラッシュバックの映像が更に混乱させてくるので観ていて疲れました。
しかし、ストーリー後半になると、少しずつ事実が明らかになっていき、スジンが見たフラッシュバックの正体も明らかになるので、それまでのモヤモヤを吹き飛ばす解放感があって満足できました。
ストーリー終盤の伏線回収が見事な作品になっていて、なかなか面白かったです。
鑑賞日:2024年10月10日
鑑賞方法:CS ムービープラス
(録画日:2023年11月4日)