ミヤザキタケル

東京自転車節のミヤザキタケルのレビュー・感想・評価

東京自転車節(2021年製作の映画)
3.9
未知のウイルスを前に誰もが不安や恐怖に包まれ、厳しい現実を突き付けられた2020年。人それぞれに状況は異なるが、他者を気にかける余裕もなく、自分のことで精一杯だったあの頃。一人の映画監督が直面した現実、自転車で駆け抜けた東京の街並み、同じ空の下で彼とは異なる時間を過ごしていた自分を思い出し、胸が締め付けられた。

ほんのひとつでも何かが違っていたのなら、自分も同じ体験をしていたのかもしれない。そう思うと、彼の一挙手一投足から目が離せなかった。

このドキュメンタリー作品に出逢えて、本当に良かった。