うっちー

東京自転車節のうっちーのレビュー・感想・評価

東京自転車節(2021年製作の映画)
3.7
 発想や独自の撮影方法、無駄を省きながらも本人の人柄が滲み出る語り口など、良い点はたくさんある。ふつうなら単調で辛い場面の連続で見続けることが難しそうなのに、難なく最後まで楽しめたので。なのにぼんやりした、なぜ?
 借金の問題。借りた分もびっくりするほど多いが(悪いけど、払える見込みがないのになぜそんな学校へ? あまりに学費が高すぎる💦 それが唯一無ニの技術や知識、資格を得られる学校ならばまだしも、映画とは。どんなに成功しても、その額を次作のために注ぎ込まなくてはならない業界。余裕がないのに、ローンで入る学校、そして業界ではないと思います)、また利息がひどい。早くどこかに相談に行った方がよいと思う😢 その問題の大きさに、なんとなく肝心のテーマへの迫り方をあまり吟味できなかった。ただ、あれだけ辛い目に遭いながら、あまり現状に対して批判的ではなく思えたのがいまの20代らしい良さと危うさの様な感じがして、ちょっとモヤモヤした。Uber配達員より、どこか安定的に働けるサービス業のバイトでも見つけて、住むところも定めた方がよい。いつか事故にでも遭ってしまうのではないかと、観ながらハラハラしてしまった(完璧に母の視点笑)。
 ちゃんとしたものを食べて、落ち着いて映画作れる体制を作って。また、借金は計画的に返せる方法を模索してほしい。ひたすら心配になってしまったくらい、監督本人の雰囲気の良さが印象に残ってしまった。
うっちー

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