東京自転車節の作品情報・感想・評価

東京自転車節2021年製作の映画)

上映日:2021年07月10日

製作国:

上映時間:93分

監督

「東京自転車節」に投稿された感想・評価

コロナ禍による就職難により山梨から上京しウーバーイーツを始めた監督自身のドキュメンタリー。
最初は同郷という好奇心から『ひいくんの歩く町』を観て青柳監督を知った。
本作では監督自らが被写体となっているが、愛嬌のある顔立ちの下にひそむ侠気と狂気が垣間見れた気がする。
それにしてもあのテーマソング、脳内に残りすぎるw
上映後の和田靜香さんとのトークショーでの監督の言葉、「(コロナ禍で)鬱屈とした気持ちは下(弱者)に向けるんじゃなくて上(政治)に向けるべき」が印象に残った。
【焼け野原を、漕いで抗う】



これはお世辞抜きで、私の中で一番好きな"社会派ドキュメンタリー"になった。

こんな体当たりなドキュメンタリーは他に観たことない。まさにコロナ禍が生んだ最高の"問題定義作"。

故郷の山梨から東京に"ウーバー配達員"で出稼ぎに出かけ、現実を突きつけられ、経験してより"世間に疑問を抱く"。だが同時に、この世を生き抜く"テクニック"もマスターし始める。時には失敗もするが……。
まるで"一本のドラマ"を観ているような感覚も持ち始めて、とても観ていてハマった。
そして監督の周りを取り囲む知人達の優しさに感動の嵐。監督の前作の主人公"ひいくん"も映っていたのだが、彼もほんと優しさの塊で朗らかな気持ちになる。彼を射止めた監督も流石だし、監督自身も優しいからほんと好き。だからこそ、この世の中は彼にとことん"ダメージ"を与え続ける。
ウーバー配達員だからこそ付いて回る"ハプニング"もとても痛いものだった。だがその代わりに監督が"野獣にじわじわと変わる瞬間"があり、90年代の超大作アクション映画のクライマックス並みに興奮してしまった。

まだまだ語りたい事がいっぱいあるのだが、まだ上映館があるし、これから鑑賞する方もいるのでやめとこう。とにかくこの現実をしっかり皆さんにも観てもらいたい。

「コロナ禍の東京」と言う"焼け野原"を駆け回る彼の姿を、是非目に焼き付けてもらいたい。
mayu

mayuの感想・評価

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漕げよ〜漕げ漕げ〜♪
帝国

帝国の感想・評価

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デリヘル嬢来なかったところ大好き
スパー

スパーの感想・評価

3.3
都市集中型の社会構築が進み、”都会”の生み出した”田舎”から仕事は消える。
その日を生き抜くために雨の中も風の中もひたすらカメラに映り続ける「顔」と、決して顔の映らない客との対比があまりに残酷でありながら、一方で横転した姿に声を掛けてくれたサラリーマンとの何気ない会話を映しとった夜がある。
そこにあるのは、資本主義のマップをでたらめに辿ることで見えてくる首都トーキョーのリアルな「人と人」像。肉体を使ってモノを運ぶという何百年も前から存在する「職業」に、人間の本質的な部分を見た気がする。
 発想や独自の撮影方法、無駄を省きながらも本人の人柄が滲み出る語り口など、良い点はたくさんある。ふつうなら単調で辛い場面の連続で見続けることが難しそうなのに、難なく最後まで楽しめたので。なのにぼんやりした、なぜ?
 借金の問題。借りた分もびっくりするほど多いが(悪いけど、払える見込みがないのになぜそんな学校へ? あまりに学費が高すぎる💦 それが唯一無ニの技術や知識、資格を得られる学校ならばまだしも、映画とは。どんなに成功しても、その額を次作のために注ぎ込まなくてはならない業界。余裕がないのに、ローンで入る学校、そして業界ではないと思います)、また利息がひどい。早くどこかに相談に行った方がよいと思う😢 その問題の大きさに、なんとなく肝心のテーマへの迫り方をあまり吟味できなかった。ただ、あれだけ辛い目に遭いながら、あまり現状に対して批判的ではなく思えたのがいまの20代らしい良さと危うさの様な感じがして、ちょっとモヤモヤした。Uber配達員より、どこか安定的に働けるサービス業のバイトでも見つけて、住むところも定めた方がよい。いつか事故にでも遭ってしまうのではないかと、観ながらハラハラしてしまった(完璧に母の視点笑)。
 ちゃんとしたものを食べて、落ち着いて映画作れる体制を作って。また、借金は計画的に返せる方法を模索してほしい。ひたすら心配になってしまったくらい、監督本人の雰囲気の良さが印象に残ってしまった。
さ

さの感想・評価

2.0

このレビューはネタバレを含みます

構想が面白いだけで編集も内容もいまいち。主人公の行動にも共感ができない。なんでちょっとカネが出来たくらいで安デリヘルに行くのか。そして基本料金しか手元になく、指名料と交通費が払えないということで、サービスを受けられず基本料金だけ持っていかれる。普通、事前に総額の案内があると思うが.......そんなことにならないだろう。(実際なったんだろうけども。確認しろよっていう。) 社会の歪みの縮図を投影とかそういう風に見えず、単に彼のリテラシーが低いようにしか思えない。にも関わらず最後に政治的メッセージ風の雄叫びが挿入される。そういうの要らないんだけど....。

むしろ、すれ違った同業のウーバー配達員(大阪から来た外国人)や、自称役者のオッサンの方に興味がいってしまった。
金がない!文字通り自転車操業のUber地獄変『東京自転車節』
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俺も現金があと2,800円しかない!
マジで金貸してくれ!
kapo

kapoの感想・評価

4.2
ドキュメンタリーとしての
社会性・人間性に対するコミット感と

監督を筆頭に
登場人物たち皆がとってもキュートで
素敵で久しぶりに面白い
ドキュメンタリーを観たな!と大満足。

監督のキャラクターが
この映画全体を底上げしてる気がするし、
重いテーマでも可能性と希望を感じて
自分も明日からもうちょい頑張って
みよかな、て思えたし、

ドキュメンタリーの切り取り方や
自身を表現すること、表現の仕方など、
すごく刺激になったし勉強にもなった。

やっぱ人間ってカッコよくない所、
弱いところが
最高に魅力だなー!と思えたな。

チャーミングで愛おしい作品。
この監督のファンになった◎◎◎

いつも思うけど、社会問題って
本当に届いて欲しい人に
どうやったら届くのか、といつも思う。
結局これを観れてる時点で私は
まだ余裕なんだ、といつも思う。
玩具にしてしまいたくないなーって。

と思いながら先ずは自分の足場を作らなければ。
と立ち返れた。
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