NY大学で映画を学んだ女性監督エマ・セリグマンが2017年の卒業制作の同名短編をSXSWで上映。その長編化作。
タイトルは、Shiva（=ユダヤ教で近親者の死後7日間の喪）の家にやって来たBaby（赤ちゃん）と、Sugar Baby（パパ活女子である主人公ダニエル）をもじったタイトルでしょうか。
ダニエルは、Sugar Daddy（小遣いくれるアレ関係の男）であるマックスとアレ中、テンション高めの母からの電話で、誰が死んだのか分からないままShiva中の家に向かう。
そこに元カノ（ダニエルはバイセクシュアル）のマヤが登場し気まずそうなダニエル。
続いてまさかのマックスも現れ、彼がダニエルの父と関わりがあり、結婚していたことを母から聞き初めて知る。
更に、マックスの美人妻が赤ちゃん連れ（良く泣く子）で現れ、ダニエルがしていたブレスレット（マックスからのプレゼント）が同じものと気付かれたり・・・
ダニエルはマックスとのパパ活をベビーシッターで稼いでいると両親に話していたため、その赤ちゃんの世話を頼まれそうになったり・・・
マヤとダニエルを比べたりうるさいおばちゃんたち。
ダニエルのマヤやマックスに対する言動を心配する母や、鈍感代表の父・・・
混乱状況の中、マックスの美人妻への対抗心からトイレに籠もったダニエルはスマホで・・・
私がダニエルならこんなこんがらがった閉鎖空間からすぐ飛び出しますが（笑）、そうはいかないダニエルの心理状況を捉えたカメラワーク、会話、ホラーテイストのサウンドデザインが秀逸。
Mr.鈍感の父によるラストは面白い＆ちょっとだけハッピーテイスト。
短編はここに https://vimeo.com/282335881
