シリーズ化した『呪怨』の劇場公開2作目で、知名度の高い酒井法子が参加。
彼女が演じるキャラクターの住む、アンティークな一軒家が舞台となる場面が多いほか(調理が捗りそうな台所の豊かな設備に目を奪われた)、黒髪の氾濫や「悪魔の受胎」など新規演出も加わって、旧作より広がりが感じられる。
また過去作では空席だった「イケメン枠」を、葛山慎吾が埋めていた。
とは言え、中盤から「練馬の一軒家」も頻出。
メインキャラのバトンリレー方式も健在と、定番ならではの楽しみも。
手持ちや監視カメラによる粗い映像の適度な挿入は、不穏を煽る。
また酒井のスクリーミング・クイーンぶりが鮮やか。
個人的に一杯喰わされた劇中劇は、どこか滑稽な演出が楽しい、ホラーならではの名場面だった。