みちみつる

呪怨2のみちみつるのネタバレレビュー・内容・結末

呪怨2(2003年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

前作と大体やってることが同じなので前作ほどの衝撃は無かったが、それでも恐怖演出などのクオリティが素晴らしくお化け屋敷のような恐怖心が終始続いて面白かった。
伽耶子さんと俊雄くんが例の家ではなくターゲットの家や職場にまで積極的に出張しまくってはターゲットの関係者も見境なく呪いまくる。もう呪いの家に入っていようがいまいが関係なし。目に付いたヤツ全員ぶっ殺す勢い。理不尽にも程があるのだが不謹慎ながらそのチートっぷりに思わず笑ってしまう。

時系列シャッフルのオムニバスという複雑な構成が醍醐味の作品ではあるのだが、“千春”のエピソードはその中でも特に時系列が複雑で状況がわかりにくかった…。解説がほしい。

ラストは恐怖よりも切なさが感じられて好き。育てた子どもに突き落とされ、それでも尚笑いかける母の強さと狂気…そして生まれ変わった伽耶子の目的はなんだろうか。人生を1からやり直すのか、それともより多くの人間に呪いを伝播させるためか…その後も何かが起きそうなこの不穏な終わり方、Jホラーではもはやお約束。

以下、本作のお気に入りシーン。
・(本来の意味の)壁ドン×2。華麗な伏線回収も含めて大大大好き。素晴らしい脚本と演出。
・自走するウィッグ、怖いけどちょっと笑っちゃう。これも伏線回収が良い。
・コピー機で自分の顔を大量印刷、さらにガラスにちゃっかり映る伽耶子さん。もはやウォーリーを探せ状態。こういうとこ、伽耶子さんお茶目で好き。