西田千夏

そして、バトンは渡されたの西田千夏のレビュー・感想・評価

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)
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【2022-298本目】


最近は、「家族」をテーマに扱われる作品が多くなったものですね。

特に日本は、「人間関係」とか「絆」「運命」ってのが好きなので、そこら辺をキッカケにしてハッピーエンドに持っていきガチよね。

だから、日本のホラー映画もホラーじゃないもん。
人と人とが助け合って、退治したり、逃げたりして人間関係を描いているもの。

だから、多分、「ホラー映画」が日本ではホラー映画として成り立たないのかもしれない。

↑↑全然、本作の感想と関係無さすぎる。



本作の感想に入って、「合唱」や「進路」、「失敗」、「別れ」、「つながり」(また、ここでもか)という言葉やジャンルが、まさにバトンのように物語となって描かれていく。


卒業式の合唱をクラスごとに歌うというのがビックリしたけど。。。
「そういうのって、学年で歌うものじゃないのか?」と、思ったのだが、これは私の地元だけなのだろうか。
いや、それとも最近、もしくは一昔前の卒業式はクラス合唱だったのだろうか。


田中梨花という人物を中心に登場人物達が
動かされている(?) 振り回されている(?) 感じだった。


多分、予備知識0で見た方が楽しめると思いますが、察しが良ければ多分、早めに結末や展開がどうなるかは理解出来る気がします。

自分も、瀬尾まいこ先生による本作の小説を購入させていただきましたが、「最初に映画から」と思って、購入して半年経つが、まだ本棚から出していない。

でも、やっと読めることが出来ます!


U-NEXTでも本作の漫画が期間限定で
配信されていたので、覗き見程度に鑑賞したけど、漫画と映画ではナレーター(語り/目線)や始まり方が違うのね。


幼少期のみぃたんと高校生のみぃたんが、
全然繋がらない。
明かされた時は、「あ、そういうこと!?」とはなったけど。


あと、「全米が泣いた」とか「あなたは、最後に涙する」とか、「彼女が隠してた最大の秘密」とか「彼女がつき続けていた嘘とは」とかっていう、キャッチフレーズさえなければいいのにね。

一言余計です。映画のポスター。
キャッチフレーズとか宣伝文句でネタバレしています。
確かにそれに釣られて鑑賞しに来る方もいるけどさ。
(その度に、「え、なぜ?涙したいがために映画館へ行くのか?作品を鑑賞するのか?」と思う自分がいる)


「人生はバトンを渡し続けていく」と、言うと24時間テレビっぽいけど、人から人へと与え、与えられるものは大切にしたいと思った作品でした。