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ふゆうするさかいめのhoshikazukanjoのネタバレレビュー・内容・結末

ふゆうするさかいめ(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

「ふゆうするさかいめ」そのタイトルから受ける印象の通り、終始ふわふわと舞ってる夢の中のような雰囲気。チャーミングでふふっと笑えるユーモアもあり楽しい。

夢と現の境目は、電車、部屋、そして布団に現れる。
マリノは起きてるときも心ここにあらずな足どりで寝惚け眼。常に眠ってるようだ。
マモルは意識は現にあるようで、マリノと一緒に電車に乗れない。マリノの部屋(そして布団)に入ってから、マリノ同様の足どりになる。
3人のうち最もアクティブなミノリは、マリノが張ってる境目を取り払おうとする。手を引っ張って電車に乗り、そして半ば強引に部屋に入る。
同じ布団に入るということは、世界を共有するということ。布団は安らぎであり、からだ踊るほどの多幸感をも齎す。

睡眠はひとりだけでの活動時間なので、”社会的生産力”がないとされがちなところ、この作品は睡眠を肯定するものだったのがとても良かった。

営業マン役の南波さんは実際に営業職の経験があるそうで、それゆえの劇中営業トークのあのリアルさ!w
私も最近布団が身体に合ってない気がするので早急に変えたい。

シネマ・ロサは2回目でしたけど、予告みる限りインディーズ映画を上映することが多いのかな?こういう映画館の存在ありがたいですね…
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