菩薩

ふゆうするさかいめの菩薩のレビュー・感想・評価

ふゆうするさかいめ(2020年製作の映画)
2.0
おそらく監督の頭の中でこうやりたいと思い描いてるものに技術的にも予算的にも何一つ追いつけていない、これなら絵本とかにするべきだったと思う。ある程度はインディーズ映画だから…と大目に見るべきなのかもしれないが、リップシンクがズレズレなのはかなりキツい、1500円、1時間を観客から頂戴する事にもう少し慎重になるべきでは。死は眠りの延長にあり、生と死の狭間に眠りはある。私とあなた、過去と現在そして未来、そんな境目の浮遊感を楽しむ為には後半話が具体性を帯び過ぎだと思うし、詩的な方向にも振り切れていない台詞が寒々しい。何より厳しいのはエンドロール、あれは観ているこっちが恥ずかしいです本当に…やめた方がいいと思う…。たぶんジャン・ヴィゴやりたかったんだろうなってのは分かる、掘り起こされたくない記憶を他人が勝手に掘り起こす暴力性については良かった、オフトゥンは天国への入り口。これからの人でしょうから、頑張って頂きたい。
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