あーぁ

Habit(原題)のあーぁのレビュー・感想・評価

Habit(原題)(2017年製作の映画)
3.5
肉。

過去のトラウマから逃げる様に訪れた夜のネオン街で偶然出会った少女が食人鬼だったよ〜
そんな食人ファミリーの経営する血生臭い売春宿で働くことになった青年のお肉と家族の物語。


幼少期に母の自殺を目撃して以来マイケルは職にも付かずパブであり金溶かしては世間に背を向けて生きるいわゆるクズである。

そんなマイケルが街で偶然にもリーという赤髪の少女と出会って意気投合。
リーのあどけないその姿に惹かれて行くのであります。

ところがどっこい。
夜になり、リーを叔父さんのイアンの所に送って行ったらば、そこはマッサージ店兼、イカ臭い風俗店だったからマイケルもびっくらこいたついでに夜のマッサージを受けることに(ノ∀`)笑

職もない金もないマイケルはリーの鶴の一声で叔父のイアンが経営するこのえっちなマッサージ店のドアマンとしてちゃっかり働く事になったのですが、この売春宿がそれはそれは怪しい雰囲気満々なのな。

その怪しさに耐えきれないマイケルは遂に開けてはならぬ地下の倉庫を除き見たらば、そこにはリーや店の従業員までもが客の人肉を貪り食っていたからさぁてーへん。

お肉だけに、ミートも無いマイケル君は果たしてこのユにーくな食人風俗店のバイトとしてやっていけんのか!?

お肉との出会が新たな家族との出会いというmeat meets物語なワケですが、
今作は既存のカニバルホラーの枠組みにハマらない、いわゆるイギリスの貧困社会とそこに巣食う食人ファミリーの気苦労を重ね合わせた社会派なお肉物語なのである。

まぁ同じくドラマ的なお肉物語というとジムミックルの『肉』とかと同じカニバル系統な物語りではあるものの、いつの間にかマイケル自身もこの家族にどっぷりとハマって行ってお肉の魅力に取り憑かれていくのが面白いですな。

人を憎んで肉を憎まずとはよく言いますけど、ラストに至ってはマイケルとリー達が辿る食人一家の身につまされる結末にはまさかの涙しちゃうというね、

ただマンチェスターの方言かなんか訛りがひどくて聞き取りづらいのは難アリですが、是非とも泣けるお肉映画好きにはジャストミートな一本ですよ〜
あーぁ

あーぁ