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メインストリームのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

メインストリーム(2021年製作の映画)
4.0
LAの寂れたコメディバーで働く20代の女性・フランキー(マヤ・ホーク)は、映像作品をYouTubeにアップしながらネット上での成功を夢みている。
そんなある日、天才的な話術の持ち主・リンク(アンドリュー・ガーフィールド)と出会った彼女は、そのカリスマ性に魅了され、男友達で作家志望のジェイク(ナット・ウルフ)を巻き込んで、本格的に動画制作をスタートさせる。
自らを“ノーワン・スペシャル(ただの一般人)”と名乗り、破天荒でシニカルなリンクの言動を追った動画は、かつてない再生数と「いいね!」を記録。
リンクは瞬く間に人気YouTuberとなり、3人はSNS界のスターダムを駆け上がっていく。しかし、そんな刺激的な日々と、誰もが羨む名声を得た喜びも束の間、いつしか「いいね!」の媚薬は、リンクの人格を蝕んでいた。
ノーワン・スペシャル自身が猛毒と化し、やがて世界中のネットユーザーから強烈な批判を浴びるとき、野心は狂気に染まり暴走していくのだった……。
フランシス・F・コッポラの孫、ジア・コッポラ監督×アンドリュー・ガーフィールド主演による問題作。
フランキーは、動画を撮影してYouTubeにアップしているけど、アイデアが突き抜けるものが無く、視聴率が伸び悩んでいる。
スマホを持たず、着ぐるみを着てパフォーマンスする破天荒な男リンク。
リンクのSNSに対するシニカルな考えと破天荒なアイデアに惹かれ、フランキーはリンクと組んで、豪邸に潜入してハッチャケてみたり、公衆の面前で全裸コスプレしてハッチャケたり、映えることや自分を盛って虚栄心や承認欲求を満たすSNSを茶化すリンクの動画は、皮肉にもSNSでバズり、リンクがYouTubeで行うゲームショー「スマホか尊厳か」でスマホに縛られている一般人をもて遊ぶ内容は物議を醸すがさらにバズり、とんでもない悲劇を生むがというストーリーの中で、刺激や利益の為には他人をネタにしても構わないというSNSの負の部分をリンクの破天荒でエキセントリックな言動や過激な動画を通じて風刺している。
リンクに惹かれながら翻弄されるリンクを演じるマヤ・ホークのキュートな魅力と演技とアンドリュー・ガーフィールドのエキセントリックな演技も見応えあるブラックサスペンスコメディ映画。
「ファックユー どういたしまして」
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